Bem-vinda aos Jogos Rio 2016!
(リオ2016へようこそ!)
今日は待ちに待ったトレーニングです!
すべてのボランティアはイベント参加前に
トレーニングを受けることが推奨されています。
トレーニングの種類はいくつかあり
これまでもご紹介したオンラインの英語トレーニング、
今回ご紹介する仕事内容についてのトレーニング、
そして、Venueトレーニングと呼ばれる会場の案内。
face to face training(クラスルームトレーニング)は
このRio2016ではMcDonald Universityが
これまで全世界で実績を出してきた
独自の研修プログラムをもとに
作られているとのことでこちらも興味深いです!
トレーニング場所として送られてきた住所は
セントラル駅から歩いて行ける場所。
日本でいうなら東京駅から歩いて行ける
八重洲エリアの住所といったところでしょうか。
住所のビルに着くといかにも普通のオフィスビル。
こんなところで研修が?
そう思いながら覗いてみると
オリンピックロゴがあちこちに掲げてあり
ここだとわかります。
そしてエレベーターを降りると
ポルトガル語でトレーニングセンターと書かれてありました。
廊下はすでにオリンピックムードで溢れてます。
ここには他にもたくさんクラスルームがあり
いろんな研修がされているようです。
クラスルームに入ると名簿にサインして
通訳できる言語を記入します。
3ヶ国語、4ヶ国語を記入している人も多く
期待が高まります!
全部で30名くらい入る部屋のようですが
今日の名簿は10数名。
椅子に置かれたこのバッグ
街で持っている人を見かけたのですが
どこにも売っている気配がなくて
"関係者用"バッグだと思ってました!
街歩きにぴったりの大きさで嬉しい。
「腹が減っては、学べません」
私が開催している各種講座でも
必ず飲み物とお菓子を出しますが
今日の講座のお供はクラッカー、チーズ、ケーキ、チョコレート、そしてお水。
どんなトレーニングになるのでしょうか?
期待が高まってきます!
今日の研修担当はこの二人。
ClaudiaとFernandoは二人ともブラジル人。
Claudiaはポルトガル語の先生として海外で働き
Fernandoはエンジニアとして働いているそうです。
時間ピッタリに始まったトレーニングでは
冒頭にまずこのトレーニングの目的説明があり
全員の簡単な自己紹介がありました。
このクラスは通訳ボランティアの研修とあり
イタリア、ロシア、カナダ、中国、ブラジル、
日本、アルゼンチン、イギリスから12名が参加。
1名を除き、すべて仕事での通訳経験はナシ。
もっとも多かったのは英語の先生です。
その後、Language Services(通訳サービス)
組織全体の説明、私たちの役割について説明があった後
3〜4人チームに分かれて
練習やロールプレイを中心とした
トレーニングをしていきました。
私たちの役割は次の場面での通訳:
【記者会見】
メダル受賞後の正式な記者会見
通常はプロの通訳が担当するが
マイナー言語の場合はボランティアが担当することも。
【ミックスゾーン】
競技場と更衣室の間に設けられたスペースで
各国のメディアが待機している
【医療サービス】
急病人が出た時のみ対応
病院への帯同、病院での通訳などは
プロの通訳が担当することが多い
【ドーピングコントロール】
選手のドーピング検査に立ち会う
大会オフィシャル言語である英語、フランス語しか
記入フォームが用意されていないため
説明が終わったら実践です。
まずはファシリテーターClaudiaが
英語で3分ほど自己紹介したものを数人が通訳。
話す内容をメモしようとしますが
スピードについていけず、なかなかうまくいきません。
Tips:
通訳は会話のファシリテーターなので
選手やメディアなどに協力をお願いしながら
時には彼らに止まってもらったり
聞き取れなかった内容を繰り返してもらうことも必要。
次は、過去の選手インタビューのスクリプトを
選手に扮したFernandoが読み上げ通訳をします。
さっきよりはみな、協力をお願いしたり
ストップしたりできるようになりますが
bragging(自慢する)など独特な英語の表現を
うまく自分の言語に訳すのが難しい。。。
Tips:
特にミックスゾーンでの通訳は
選手の"感情"を伝えることが重要。
単語ひとつ一つの意味を気にしすぎないことも
通訳として大切な場面もある。
最後は各チームでロールプレイです。
ミックスゾーン、ドーピングコントロール、
メディカルルーム内を想定し
それぞれが選手役、検査役、ドクター役、
そして通訳となって練習です。
その後、全員の前で発表するのですが
ダブル通訳と言って、通訳が2人入るケースが
とても印象的でした。
選手とメディア、ドクターなどが
両方マイナー言語を話すときに
通訳が間に2人入ることがあります。
選手(ポルトガル語)
通訳1(ポルトガル語からスペイン語)
通訳2(スペイン語からフランス語)
ドクター(フランス語)
4時間と短いトレーニングでしたが
最後には全員が"通訳らしく"なりました!
素晴らしいです!!
一緒に学んだみんなの活躍がとても楽しみです〜〜