オリンピックにボランティア参加しよう!

2020年東京オリンピックにボランティア参加したい方に向けて、2016年リオオリンピックの準備、現地の様子をレポート。プロフィールはコチラhttp://5rin.masae3.com/entry/2016/09/24/171200

オリンピックのトレーニング

Bem-vinda aos Jogos Rio 2016!
(リオ2016へようこそ!)

今日は待ちに待ったトレーニングです!
すべてのボランティアはイベント参加前に
トレーニングを受けることが推奨されています。


トレーニングの種類はいくつかあり
これまでもご紹介したオンラインの英語トレーニング
今回ご紹介する仕事内容についてのトレーニング
そして、Venueトレーニングと呼ばれる会場の案内。

face to face training(クラスルームトレーニング)は
このRio2016ではMcDonald University
これまで全世界で実績を出してきた
独自の研修プログラムをもとに
作られているとのことでこちらも興味深いです!

トレーニング場所として送られてきた住所は
セントラル駅から歩いて行ける場所。
日本でいうなら東京駅から歩いて行ける
八重洲エリアの住所といったところでしょうか。

住所のビルに着くといかにも普通のオフィスビル
こんなところで研修が?

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そう思いながら覗いてみると
オリンピックロゴがあちこちに掲げてあり
ここだとわかります。

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そしてエレベーターを降りると
ポルトガル語トレーニングセンターと書かれてありました。

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廊下はすでにオリンピックムードで溢れてます。
ここには他にもたくさんクラスルームがあり
いろんな研修がされているようです。

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クラスルームに入ると名簿にサインして
通訳できる言語を記入します。
3ヶ国語、4ヶ国語を記入している人も多く
期待が高まります!

全部で30名くらい入る部屋のようですが
今日の名簿は10数名。

椅子に置かれたこのバッグ
街で持っている人を見かけたのですが
どこにも売っている気配がなくて
"関係者用"バッグだと思ってました!
街歩きにぴったりの大きさで嬉しい。

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「腹が減っては、学べません」
私が開催している各種講座でも
必ず飲み物とお菓子を出しますが
今日の講座のお供はクラッカー、チーズ、ケーキ、チョコレート、そしてお水。

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どんなトレーニングになるのでしょうか?
期待が高まってきます!

 

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今日の研修担当はこの二人。
ClaudiaとFernandoは二人ともブラジル人
Claudiaはポルトガル語の先生として海外で働き
Fernandoはエンジニアとして働いているそうです。

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時間ピッタリに始まったトレーニングでは
冒頭にまずこのトレーニングの目的説明があり
全員の簡単な自己紹介がありました。

このクラスは通訳ボランティアの研修とあり
イタリア、ロシア、カナダ、中国、ブラジル、
日本、アルゼンチン、イギリスから12名が参加
1名を除き、すべて仕事での通訳経験はナシ
もっとも多かったのは英語の先生です。

その後、Language Services(通訳サービス)
組織全体の説明、私たちの役割について説明があった後
3〜4人チームに分かれて
練習やロールプレイを中心とした
トレーニングをしていきました。

私たちの役割は次の場面での通訳:

【記者会見】
メダル受賞後の正式な記者会見
通常はプロの通訳が担当するが
マイナー言語の場合はボランティアが担当することも。
【ミックスゾーン】
競技場と更衣室の間に設けられたスペースで
各国のメディアが待機している
【医療サービス】
急病人が出た時のみ対応
病院への帯同、病院での通訳などは
プロの通訳が担当することが多い
【ドーピングコントロール
選手のドーピング検査に立ち会う
大会オフィシャル言語である英語、フランス語しか
記入フォームが用意されていないため

説明が終わったら実践です。

まずはファシリテーターClaudia
英語で3分ほど自己紹介したものを数人が通訳。
話す内容をメモしようとしますが
スピードについていけず、なかなかうまくいきません。

Tips:
通訳は会話のファシリテーターなので
選手やメディアなどに協力をお願いしながら
時には彼らに止まってもらったり
聞き取れなかった内容を繰り返してもらうことも必要。

次は、過去の選手インタビューのスクリプト
選手に扮したFernandoが読み上げ通訳をします。
さっきよりはみな、協力をお願いしたり
ストップしたりできるようになりますが
bragging(自慢する)など独特な英語の表現を
うまく自分の言語に訳すのが難しい。。。

Tips:
特にミックスゾーンでの通訳は
選手の"感情"を伝えることが重要。
単語ひとつ一つの意味を気にしすぎないことも
通訳として大切な場面もある。

最後は各チームでロールプレイです。
ミックスゾーン、ドーピングコントロール
メディカルルーム内を想定
それぞれが選手役、検査役、ドクター役、
そして通訳となって練習です。

その後、全員の前で発表するのですが
ダブル通訳と言って、通訳が2人入るケース
とても印象的でした。

選手とメディア、ドクターなどが
両方マイナー言語を話すときに
通訳が間に2人入ることがあります。
選手(ポルトガル語
通訳1(ポルトガル語からスペイン語
通訳2(スペイン語からフランス語)
ドクター(フランス語)

4時間と短いトレーニングでしたが
最後には全員が"通訳らしく"なりました!
素晴らしいです!!

一緒に学んだみんなの活躍がとても楽しみです〜〜

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