ゴールデンウィーク後半の今日は、東京体育館で開催された車いすテニス選手権の観戦に。車いすを使った競技の観戦は、車いすテニスに続いて2競技目。今回が初めてです。
対戦表はNo Excuse VS 宮城MAX。宮城MAXは何と8年連続この選手権で優勝していると言う名門かつ強豪チームです。
日本一を決める決勝戦と言うこともあり、日本のトップレベル選手たちによる熱い戦いは最後まで迫力満点で、思わず手に汗握りドキドキしながら見入ってしまいました。
何よりも驚くのはそのスピード。片手でスイスイ、時には手を使わずウエストの捻りだけで車椅子をいとも簡単に動かすように見える選手たち。カッコいい!
これまでに見たことのある、どんな競技とも異なるのが男女混合でチームが構成されているポイント。男性陣に囲まれて1人活躍する女性は、動きも美しくてすっかりファンになってしまいました。
試合は決勝戦と言うだけあって序盤からどちらかが大きくリードすることはなく、一方が勝ち越したと思うと、今度はもう一方が逆転。両者とも相手にリードを取らせません。そのままハーフタイムにもつれ込みます。ハーフタイムを経てサードクオーター、フォースクオーターとゲームが進みますが、どちらも譲らず逆転、逆転、また逆転。しかし最後には宮城MAXが粘りを見せて9連覇を果たしました。
今回初めて車いす選手権を観戦した感想は、一番魅力的なのはやはりそのスピード感。間近で見ていると、あっという間にコートの端から端まで行き来する選手の様子は臨場感あふれます。そして時折聞こえる、バンッバァーンという音。ボールを持っている選手に対して体当たりしていくのはもちろん、ペナルティを取られますが、オフェンスチームと、ディフェンスチームの攻防が激しい場合、選手たちはお互いの車椅子をどんどんぶつけ合っていくのです。
ルールは通常のバスケとほとんど同じなのが、車椅子バスケが楽しみやすいポイントではないでしょうか。違いはトラベリング、ダブルドリブル、チーム持ち点制とわずか3点のみ。
トラベリング
トラベリングとはボールを持ちながら3歩以上歩くとことですが、車いすバスケの場合は、ボールを待ちながら3回以上プッシュ(車椅子をこぐこと)するとトラベリングとなります。
ダブルドリブル
車椅子バスケにダブルドリブルはありません。プッシュ2回以内であれば、何度でもドリブルができるのです。
持ち点制
普通のバスケとの大きな違いは、選手とチームの持ち点についてだと思います。体を動かせる範囲によって、1.0~4.5点まで0.5点ごと、合計4段階にクラス分けされています。各チームの合計持ち点は14点まで。このルールがあることによって、障がいの重い選手、軽い選手、男女の差なく参加が可能になるのです。
詳しくはサントリーの動画でもご覧いただけます!
こんなに面白い車いすバスケ選手権は、なんと観戦チケットが無料!観戦に来ていたのは身内の方が多いようでしたが、知り合いが出ていなくても十分楽しめました。選手権などの情報はJWBF公式ページでも見ることができますので、お近くで開催される場合はご家族で楽しまれてみてはいかがでしょうか?