オリンピックにボランティア参加しよう!

2020年東京オリンピックにボランティア参加したい方に向けて、2016年リオオリンピックの準備、現地の様子をレポート。プロフィールはコチラhttp://5rin.masae3.com/entry/2016/09/24/171200

平昌オリンピックボランティアだより2

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開幕早々、日本勢のメダルラッシュに湧く平昌五輪
職場のテレビもここぞ、という試合の際には大活躍中です。毎朝、当日の競技スケジュールがメールで送られてくるので、細かくチェックしている職員も少なくないようです。スノーボードハーフパイプ決勝戦の際は、平野歩夢選手の滑走時に加え、ホワイト選手の滑走時にもテレビを食い入るように見つめ、みんなで応援していました。

さて、ブログを通じて仲良くなった志帆さんのボランティアレポート。私の周りのオリンピックボランティア経験者が全滅になったという狭き門だけに、貴重なレポート内容は何よりも私がいつも楽しみにしているのですが、今回は開幕前のインフラとトレーニングについてご紹介いたします。

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夏季五輪とは異なり、トレーニング中も含め宿泊場所が提供される冬季五輪。無料とはいえ、競技場から宿泊場所までの距離が相当問題になっているようです。勤務にあたるベニュー(競技場)でのトレーニングに参加した志帆さん、行程は片道1時間もかかる上に、バスの本数が少なすぎてトレーニングに間に合う12時発のバスに乗れず、、、次のバスにも乗れなくて、、、午後3時のバスにやっと乗れたそうです。

オリンピック専用道路や交通機関は通常、開幕2週間前の選手村開村から閉会式3日後くらいまで動くのが原則です。リオ大会でも私がリオ入りした開幕1週間前には、既に専用バスが10分おきくらいに走っていて、とても便利だった記憶があります。リオではやや多すぎだった感がありますが、1時間半に1回のバスというのはいくらなんでも少なすぎ。

東京はもともと交通網が網の目のように整備されていますから、同じ問題は起きにくいとは思いますが、専用バスが必要な山間部や一部ベイゾーンはぜひとも改善していただきたいですね!

ちなみにボランティア場所への通勤が片道1時間というのも、リオでは結構当たり前でした。本来なら電車で10分、駅から競技場まで5分という場所でも、セキュリティの関係で駅に近い入口が使用できなかったり、専用バスなどでしか入れないことも多く、遠回りをするケースも多くありました。普段、東京に住んでいる人たちは「時間に余裕を持った行動」がオススメです。

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そんなこんなで、半日かけてようやく研修が行われるアイスアレーナに到着した志帆さん、大幅遅刻で外国人グループ専用のトレーニングを受けられなかったため、韓国語でトレーニングを受けたら、トレーナーが「お客さん同士で言い争いが始まったら、止めようとしないで、無線で担当の上司と警備員にまず報告しなさい」っていう説明をする際、例えで「日本の選手が勝ったりしたらムカつくでしょ?それを態度に表したら日本からケンカ売られるから、バトルが始まるじゃない?そういう関係が他の国でもあるわけ」っておっしゃるなど、平和の祭典オリンピックとは思えない言動が。。。

韓国の方って私も同僚として一緒に働いたり、オーストラリア在住中に知り合って仲良くなったりしていますが、実際に会ってみると「日本大好き、日本人大好き」という方が多く、面倒見の良い礼儀正しい人が多いイメージ。それでも実際に日本人と接したことがない人たちは「日本人は戦争責任も取らず、悪いやつらだー」と教育されているからか、”敵意丸出し”という方が多いのも事実。

しかし個人の思いはあれこれあったとしても、平昌五輪組織委員会が開催する公式トレーニングでこのような発言をトレーナーがするというのは、個人的にはがっかりです。その場に居合わせた志帆さんは良い人なので、ケンカにはならなかったようです(素晴らしい!)が、私なら皮肉の一言でも言ってしまったかも。。。(汗)

そうは言っても、日本にもまだまだ国別で差別する人も中にはいらっしゃいますし、そんな方がトレーナーになることもあるかもしれません。このような発言はコンプライアンス違反になるし「日本人は差別民族」と言われないように、人選・トレーニングには気をつけて欲しいですね!

今回はちょっとイヤな話題もありましたが、次回はいよいよ開幕!お仕事スタート編です。大人気のアノ方の写真もありますよ〜